1.ガイドライン発行にあたって
多くの設計現場において、3次元CAD(3D CAD)の導入が進み、ごく一般的なツールとして利用されています。そのため、設計成果物である3Dモデルが蓄積され続け、この3Dモデルは重要な設計情報として再利用も当たり前の状況になっています。また、3Dモデルの特質を生かして2D図の簡略化をはかる取り組みや、3D単独図での運用の取り組みも多くの会社で行われています。
この様に3Dモデル(3D データ)や新しい図面方式である3D単独図は、ものづくりにとって重要な情報として長期間にわたり維持管理することが重要なテーマとなっています。しかし、これらはデータ様式の特性上、文書や2D図の様に印刷することにより再現することができる物と異なり、ソフトウェア・ハードウェアを用いて再現をする必要があります。このため、本ガイドラインでは長期間にわたり3D単独図を維持管理する際に考慮すべき内容についてまとめ、3D単独図移行への一助になることを目的としています。
2. 3D単独図長期保存のポイント
今回のガイドラインは、従来の長期保存に関する多くの取り組みがされているデータ様式などを中心とした議論に新たに図面保存に必要な運用などについても定める必要性がある為、ドラフト版の「従来の2D図での原本の長期間保存の仕組みを、3D単独図に置き換えることを考え、2D図で運用されている原本の長期保存と同等である事を条件としました。」といった基本的な考え方に、「民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律」(e文書法)や「電子化文書の長期保存方法」(JIS Z 6017)を踏まえて、図面として必要な要件が確実に長期にわたって維持管理できることを目的に開発しております。 |