2009.12.8 日本PTC/USER会

ガイドライン発行にあたって

多くの設計現場において、3次元CADの導入が進み、ごく一般的なツールとして利用されています。そのため、設計成果物である3Dモデルが蓄積され続け、この3Dモデルは重要な設計情報として再利用も当たり前の状況になっています。また、3Dモデルの特質を生かして2D図の簡略化をはかる取り組みや、3D単独図での運用の取り組みも多くの会社で行われています。
この様に3Dモデルや新しい図面方式である3D単独図は、ものづくりにとって重要な情報として長期間にわたり維持管理することが重要なテーマとなっています。しかし、これらはデータ様式の特性上、文書や2D図の様に印刷することにより再現することができる物と異なり、ソフトウェア・ハードウェアを用いて再現をする必要があります。このため、本ガイドラインでは長期間にわたり3D単独図を維持管理する際に考慮すべき内容についてまとめ、3D単独図移行への一助になることを目的としています。

3D単独図長期保管のポイント

今回のガイドラインは、ドラフト版の「従来の2D図での原本の長期間保管の仕組みを、3D単独図に置き換えることを考え、2D図で運用されている原本の長期保管と同等である事を条件としました。」といった基本的な考え方に、「民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律」(e文書法)や「電子化文書の長期保存方法」(JIS Z 6017)を踏まえて、図面として必要な要件が確実に長期にわたって維持管理できることを目的に開発しております。

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3D単独図長期保存ガイドライン (2009.12.8) (PDF版 2.8MB)ダウンロード
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最後に

現在多くの会社では、3Dモデルの長期保管に関しては、問題があると認識されながら3Dモデルを正とせず、2D図を正とした上、従来の管理・運用をしています。しかし現在、2D図は3Dモデルを補完するものとなり、2D図だけでは設計情報を維持管理することが難しくなってきております。それに加えて、近い将来導入がされる3D単独図の普及により従来の管理・運用では対応することができなくなっています。
今回、3Dモデルの長期保管について会社の枠を超え議論を行い、このガイドラインを発行しました。3D単独図に関するこの様な取り組みはなく、参考にすべき情報もなく手探りでガイドラインの編集を行ってきました。この為、内容的にも十分なものであるとは考えておりません。しかしながら、現状の問題点について正面から議論を行い、その結果をガイドラインとしてまとめることにより、業界での取り組みの一助になれば幸いです。